中嶋 恒鷹 初段
(菊川道場指導員)
〜2024年03月03日取得〜

 この度は、世界総極真の公認昇段審査の受審機会をいただき誠にありがとうございます。

 まず、私が極真空手を始めた理由は、子供の頃から空手が好きで、空手の技に魅力を感じたからです。私は、小学2年生から小学6年生まで、伝統派空手を習っておりました。当時はまだ緑帯で、週に2回稽古があり、土日には、近くにある高校の空手部の部員と一緒に合同稽古したこともありました。伝統派空手も派閥が多いので、試合では他流派の人達と勝負する機会が多くありました。この先も好きな空手を続けて、黒帯を取るために頑張ろうと目標を持っていました。

  しかし、小学4年生の時に、右足の股関節の骨の中に「単発性骨のう腫」という悪性の腫瘍ができてしまいました。この腫瘍は、骨の中に水風船のようなものが生じ、それが骨を薄くしていくという稀な疾患です。当時の主治医からは、「このまま激しい運動を続けていくと、股関節の骨が折れてしまい、もし折れてしまったら右足を切断することになるかもしれない」と言われました。それから手術と治療に専念し、だんだんと空手から遠のき、小学6年で空手を辞めざるを得なくなりました。その時、涙が出る程後悔したのを今でも鮮明に覚えています。
 それから2年が経過し、中学2年の秋にやっと腫瘍が完治しました。一応野球部に所属していたので、完治してから、本格的に部活に取り組みました。そして近いうちに、また空手を始めて、今度こそは、味わった後悔を忘れずに、黒帯を目指すぞという気持ちを持って、高校1年の9月に大石道場へ入門しました。

 大石道場に入門してから8年半。以前とは全く違う所で、白帯から空手を習い始め、橘師範、歩希先輩、有奈先輩、前田先輩、今まで多くの先輩方からご指導を賜り、今回、昇段審査を受けることになりました。常日頃から、改善すべき点や補強を徹底的に行うことを師範や先輩から教わり、自分なりに一所懸命に稽古をし、また家でも、トレーニングと動作の練習を行ってきました。

 当日は、朝から緊張していましたが、会場に着いてから皆さんに応援の言葉をいただき、いつもの試合や審査の時とは違って、緊張が少しほぐれてきました。今までの成果を充分に発揮して、10人組手では、どんなに苦しくても絶対にやり遂げるという強い気持ちを持って挑みました。
 審査結果は、橘師範から昇段審査合格の連絡をいただき、非常に嬉しかったです。子供の時に果たせなかった目標を、約13年かかりましたが、しっかり果たすことができてとても誇りに思います。まだまだ未熟ですが、これからも初心の心を忘れず、黒帯として新たに気を引き締め精進していきたいと思います。また橘師範から、「黒帯を締めたから黒帯になるのではなく、黒帯を締めてからも稽古をし、様々な経験を積んで黒帯らしくなっていくんだぞ」と言われました。ここで満足することなく、常に向上心を持って、謙虚な姿勢で空手を続けていきます。

 最後に、この様な機会を与えてくださった大石範士、橘師範、前田先輩、心から感謝致します。またこの数ヶ月間、一緒に稽古をしてくれた道場生、吉永先生、長谷川先生、10人組手を受けていただいた先輩方や先生方、お忙しい中応援に来てくださったご父兄の皆様本当にありがとうございました。

 押忍