吉田 大希 初段(清水南道場)
〜2021年08月22日取得〜


 
この度は大石範士に夏期審査会の場をお借りして 昇段審査を受審させて頂き、お礼申しあげます。
 私が大石道場に入門したのは四歳の時です。兄が先に入門していたこともあり物心がつく前には既に真っ白な道着と帯をつけていました。最初は何も分からず先輩の姿を見様見真似でやっていた事を思い出します。十二年たった今、道場に小さな子達が入門してくる度に自分も昔はあんな感じだったのかと感慨深いものが あります。
  初めて出場した大会はチャレンジカップ静岡でした。私は昔から人一倍負けず嫌いということもあり試合中 はとにかく負けたくないという気持ちで我武者羅でした。優勝することができとても嬉しかったことを覚え ています。また小学校一年生の時には 大阪で行われたグランドチャンピオン大会で準優勝することができました。決勝で負けた時の悔しさは今で もはっきり覚えています。
  学年が上がるにつれ体格差が広がってくると大会では思うような結果が出なくなりました。私は体格差はどうしようもないと弱音を吐くようになりました。しかしある時出稽古で竜南道場に行った時 に海野師範が「体が小さいなら相手より早く動いて高く飛べばいい」ということをおっしゃっていました。私はその言葉を聞いてその通りだと思い 普段の稽古や家での自主トレーニングで意識するようになりました。その結果大きな体格の選手にも 自分の組手ができるようになりました。この事から学んだのは自分に無いものを言い訳をつけて諦めるのではなく、どうしたら無いものを補えるこ とができるか考えることです。
 黒帯というのは自分だけができていれば良いという訳ではなく指導員として後輩にアドバイスなどをして強 くさせる役目があります。極真空手の黒帯、大石道場の黒帯として恥ずかしくないように初心の心を忘れずに日々精進を怠らず 稽古に励みたいと思います。最後に、今回審査を受けることが決まった時から 当日まで指導していただきました清水南道場の杉本先生、青木先輩、道場の仲間と御父兄の皆様、 出稽古にてお世話になっている皆様に感謝しております。本当にありがとうございました。
 押忍