この度、2020年度の公認審査会にて二段の昇段審査を受けさせて頂き、昇段を認めて頂きました。 ここまで導いて下さった大石範士、入門以来長きにわたって直接ご指導を頂いてきた尾高先生、先輩方、共に汗を流してきた道場生の皆さん、いつも様々な場面で道場の活動を支援して下さっているご父兄の皆様に心より御礼申し上げます。

　ご存知の通り、極真空手は「実際に技を当ててみないと本当の強さはわからないはず」という発想のもと、大山総裁が創始された『実戦空手』、『フルコンタクト空手』です。 「極地において真を極める」、常々大石範士が言われる通り、極真空手を学ぶ中で身体動作的技術の習得のみならず、厳しい稽古、修行を通じて精神的な面におきましても本当に多くの学びがありました。それら一つ一つの積み重ねが範士の言われる"真"につながるものだと考えています。

　普段の稽古や試合でも、お互いを窮地に立たせ合いつつ、その状況を乗り越えていくために"活路を見出していくこと"、追い詰められた際に自分自身の中から「何くそ！」という強い心の力が沸き起こってくることを何度となく体験して参りました。 今回の20人組手の中でも、息が上がり、頭がくらくらしてくる中、対戦相手の方々からの突きや蹴りを実際に自分の身体で受け留めながら、それら一打一打から痛みだけでなく、「頑張れ！」というメッセージが私に伝わり、全身に響いてくるのを感じました。それによって自分も力を振り絞って打撃を返し、最後まで闘い続けることが出来ました。対戦頂いた方々に改めて御礼申し上げます。

　今回の昇段審査を経て、我々が『フルコンタクト空手』のコンセプトのもと、敢えて窮地（極地）の中に身を置いて直接的な打撃のやり取りを通して切磋琢磨していくことの意味と価値をあらためて実感した次第です。 私はこれからも自分自身をこの「極真空手」という武道と修行の道に置いていきます。 そして以下を目標としていきます。

　１） 将来、道場と世の中を支えていく少年部を本当の意味で強く育成していくべく心を込めて指導していくこと ２） 「そろそろ、のんびりしたいなぁ…」 と思い始める私と同世代の方々らと共に、気を引き締めて切磋琢磨し、さらなる成長を追い求めていくこと ３） 道場以外でも心に金線２本の黒帯を締めて生活すること 上記を通じて「極真空手」 と「我々の道場」 を皆様と共に守っていきたいと思います。

　大石範士、師範、先生方、そして多くの道場関係者の皆様、これからもご指導、ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

押忍