この度は、黒帯挑戦という大きな試練と十人組手という最高の舞台を与えて下さいました大石最高師範に
深く御礼申し上げます。
以前から興味があり若い頃に習う機会がなかった極真空手を地域の新聞で知り見学に行きました。
その時に同世代の人達が頑張っている姿を見、技の一つ一つのすばらしさに魅せられ平成13年10月に
入門致しました。
入門当初は体力作りの一環として考えていましたが、初めての審査会での事でした。
同門の坂本先輩の十人組手を目の当たりにし、自分より大きな人達を相手に一歩も引かず果敢に立ち向かう
姿を見て震えが止まりませんでした。そしていつか私自身もこの舞台に立ちたいと強く思う様になりました。
学生時代、何かと挫折してあきらめてしまう自分を後悔してまして、今度は絶対にあきらめずに目標に向かって
最後までやりぬくと心に決め、稽古に励みました。
極真空手を始めて、様々な事を学びました。あきらめない心はもちろんの事、目標を持って行動する事の大切さ
を教えて頂きました。試合では勝つ事よりも負けた時の大切さを学びました。又、色々な人達と出会い、
同じ時期に始めた人達の活躍を見ると自分ももっと頑張らなければと刺激され励みになりました。
一昨年の秋、田原師範より黒帯挑戦のお許しを頂きましたが、先輩方の型の審査や十人組手を見てきて、
はたして自分にできるだろうか?十人相手に最後まで立っている事が出来るだろうか?と、とても不安に
なり、何度もプレッシャーに押し潰されそうになりましたが、その度に田原師範に良きアドバイスを頂きました。
又、「不安は当たり前。不安と共に過すのが、黒帯への道。皆、不安を経験して黒帯になったんだよ」と仰られ、
気持ちが少し安らぎ当日を迎え乗り切る事が出来ました。
今後は、先輩方が築き上げた極真の歴史と伝統を汚さぬよう努力精進し、今まで経験した事、体験した事、
感じた事、極真空手のすばらしさを後に続く人達に伝えて行きたいと思います。
最後に、黒帯取得に至るまで稽古を付けて頂きました大石最高師範を始め、最後まで練習に付き合って
頂きました田原師範、道場生の皆様には感謝の気持ちで一杯です。ここまで出来たのは、皆様のお力添えが
あったお陰だと思います。又、いつも陰で支えてくれた妻や子供達にも感謝しております。
ありがとうございました。
押 忍
|