内原 正昭 初段(兵庫・加古川道場)
〜2009年2月8日取得〜


 身長168cm、体重74kg、胴回り85cm、体脂肪30%。これは私が極真空手を始めた頃の体形でした。 今で言うメタボリックシンドロームの一歩手前でした。 家内が知り合いで、空手をしている人がいるから、いってみよう・・・という誘いで、見学に行ったことが始まりでした。
 激しい稽古で知られる極真空手など出来るはずもなく、しかも年齢は54歳。
練習は想像以上にきつく、何度も息切れし、何度も稽古の途中で休まなければならず、しかも、稽古の翌日には、体中が悲鳴をあげていました。
 厳しい稽古の日々に、続けられるだろうか・・・?と、不安を感じることもありましたが、それ以上に、楽しいという気持ちが、体を動かしていました。
 そんな稽古の毎日でしたが、少しずつ体力も付き、稽古にもついていけるようになり、型稽古も理解でき、そして、かなりスリムにもなって健康も維持できるようにもなりました。
 極真空手を通じて、空手の魅力を知り、そして58歳になっても共通の志を持ち励ましあえる友人ができ、素晴らしい指導者や若い道場生の方と集える、楽しみを知りました。
 どの様な世界においても、それを極める時には、孤独な戦いではありますが、一人で成し遂げる事はできず、人と人との繋がりで、極めていけるものではないと思います。
 その思いが、空手を続けさせている、大きな原動力の一つとなっています。
 帯の色に関係なく、いつも初心を忘れず、体力の続く限り極真空手を続け、そして少しでも、極真空手の発展と、加古川道場に貢献できるよう、精進したいと思っています。
 今回の審査に向けて、熱心に指導して下さった、大谷指導員、柳谷指導員、末国指導員、審査当日最後まで見守ってくれた道場生、ならびにご父兄の方々や、大きな声で応援してくれた、幼年部、少年部に感謝致します。
 そして最後になりましたが、昇段審査の機会を与えて下さった、
大石主席師範、ならびに吉崎支部長に、厚く御礼申し上げます。
                                               押忍