土屋 孝之 初段(下田道場所属)
〜2007年11月25日取得〜


 私が大石道場へ入門してから十二年の月日が経ちました。今日まで続けること、また、昇段審査を受けることが出来たのも、大石主席師範の教えがあったからだと思います。
「武道の道に終わり無し、絶えず自分を辛き所へ置き、決してあきらめない心を持ちなさい」
この言葉を胸に、稽古に取り組んで来ました。

 私は伊東道場に入門し二年後、下田道場に移り現在に至りますが、山口先生は毎週、決して休むことなく下田まで指導に来て下さいました。 常に私たち道場生の怪我や体調を心配してくださり、励ましてくださいました。私もその姿を見て、全身全霊で空手に取り組まなければいけない、後輩たちに身を以て示さなければならない、と思いました。

 極真の黒帯は私の夢であり、人生の目標でありました。夏の型の審査は、台風による通行止めというアクシデントで受けることが出来なかったのですが、大石主席師範は参加出来なかった十数名の為に再審査というチャンスを与えて下さり、私も無事一級に昇級することが出来ました。

 今回、十人組手の当日を迎えるまでは、不安と恐れの毎日でした。 稽古を信じ、空手に励み、常に空手を思いました。審査が始まり、相手をして下さった先輩方の激しい突きと蹴りのひとつひとつに、先輩方の気持ちを感じ、 一人ずつ終わる度に礼節と温かい励ましを受け、無事に完遂することが出来ました。
 これまで十二年ご指導して下さった山口先生、そして当日応援して下さった向井先輩、鈴木先輩、後輩、少年部、父兄の皆様、誠にありがとうございました。

私には好きな言葉があります。
武道百首の一首 「もののふは暑き寒きの分かち無く、野山を駆けて身をからすべし」

これからも、次の夢に向かって日々空手に精進したいと思います。

 最後になりましたが、今回、私にとっての夢の昇段審査をお許し下さった大石主席師範に、心より御礼申し上げます。

押 忍