高橋 典雅 弐段(清水町道場指導員)
〜2020年03月01日取得〜


 この度は、公認審査を受審させて頂く機会をいただきありがとうございました。

 2006年に初段を取得後、1年程で一身上の都合で退会。その後は様々な経験をしてまいりました。 2年前に大石範士、松田師範より再入門をお許し戴きまして現在に至ります。
 この2年間は,失われた時間を取り戻す気持ちで、夢中で稽古をしました。

 1年前、大石範士に「弍段の審査を受けてみなさい」と言って頂きました。1年かけて受審出来るよう、型と組手と基礎体力を鍛えていきました。若い時のように鍛えただけ強くなると言う訳にはいかず、体調を崩す事もあり思うようにはいきませんでした。
 そんな時、松田師範に「今の自分に出来るだけの稽古をしていくしか無いよ。」 と言って頂き現在の自分に出来るだけの稽古を積んで審査に臨みました。

 公認審査会当日は、いつも以上に緊張をしてしまいました。 基本稽古、移動稽古、型稽古、補強、20人連続組手と全てが厳しい審査会でした。 型は、以前から自分の癖が目立ってしまい、松田師範、安藤先生より注意を受けていました。

 指導をする立場の自分の型が癖のついた型では、見て覚えようとする道場生の皆さんが 戸惑ってしまいます。審査会の際にも気を付けましたが、難しかったです。これはこれからの課題として稽古に取り組んでいきます。
 20人連続組手は、日頃の稽古と違い思うように身体が動きませんでした。 環境や状況が変わるといつも以上に緊張をしてしまう、気持ちの弱さが露呈してしまいました。そんな時、応援に駆けつけてくれた清水町香貫道場の皆様の応援が、どれだけ心強かったかわかりません。本当にありがとうございました。

 公認審査会に際に大石範士が「道場に来ていない時でも気持ちが残っていれば門下生だよ」 そう仰ったのを聞き、自分は心から救われた気がしました。そして自分がこの道場でするべき事が見えてきた気がしました。 「世界総極真は稽古第一主義」その一文も本当に心に響きました。

 自分が救われたこの道場で、少しでも役に立てる様に稽古に励んでいく所存です。 これからも極真の弍段に恥じることのない様、稽古に精進してまいります。今回の公認審査会を受審するにあたり、型の特別稽古をして頂いた大石範士をはじめ、日頃の稽古や組手の稽古で御指導頂いた松田師範。 自主トレーニングやミット稽古にお付き合いして頂いた安藤先生、清水町香貫道場の皆様、道場の内外でお世話頂いた長島事務局長、御父兄の皆様、感謝申し上げます。ありがとうございました。

 押忍