高橋 典雅 初段(沼津香貫道場所属)
〜2006年4月20日取得〜

 この度は、昇段審査を受ける機会を与えていただいた大石師範、そしてこれまで指導して頂きました松田先生に心より感謝いたします。そして稽古後、遅くまで練習に付き合っていただいた香貫道場の先輩、道場生の皆様にお礼申し上げます。

 私が極真会館大石道場の門を叩いたのは、今回で3度目になります。最初は25年前の高校3年の時でした。旧本部道場の近くの高校に通っていた為、「極真空手」という凄い道場の存在は知っていました。偶然クラスメイトが道場生で「自分にもできるかな?」という軽い気持ちで入門しました。しかし実際の稽古は、今まで経験したことのない厳しさと雰囲気、緊張感と驚きの連続でしたが、夢中になりました。しかし進学の為、1年間で退会。 2度目は社会人になり、日々の生活で物足りなさを感じ25歳で再度入門しました。3年ほど在籍しましたが、諸事情により続けることが難しくなり退会。そしてこの度、36歳で香貫道場に再々入門して現在に至っております。三度目ということもあり、「今度こそ極真の黒帯になりたい。」という一念で稽古を続けてまいりました。香貫道場では、松田先生のご指導を頂き、諸先輩方や道場生の皆様の応援をいただきまして、交流試合に出場して入賞を果たすことも出来るようになりました。私の人生の中で一番夢中になり、一所懸命になる事ができました。なによりも同じ目標に向かって努力していく大切な仲間も見つけることが出来ました。大石師範に教えていただいた「あきらめない心」を常に心がけ、日常の仕事・家庭・社会生活に生かしております。

 この度の審査では、経験したことの無い緊張感の中での連続組手に、頭の中は真っ白で身体も思うように動けませんでした。セコンドに付いていただいた松田先生、安藤先輩、香貫道場の皆さんの励ましと応援のおかげで10人組手を完遂することができました。

 審査前の3ヶ月は、週の半分以上を稽古や自主トレーニングに費やし、家族にも負担を掛けてしまいましたが、何とか理解を得て協力をしてもらうことができました。そして普段、空手に興味の無かった息子も今回応援に参加してくれました。自分としては、強い父親像を見せてあげたかったのですが、思うようにはいきませんでした。決して格好の良くない姿だったとは思いますが、最後まで諦めずに続けられたことだけは良かったと思っています。息子も、「お父さん、頑張ったね。」と言ってくれましたし、彼なりに何かを感じ取ってくれたようです。

 審査後「昇段が認められた。」と連絡を頂きました。嬉しさと同時に責任の重さを感じ、ようやく自分も極真空手のスタートラインに立つことが出来たのだと実感しております。

 これからは、極真会館の最前線で、黒帯を締める先輩方に一歩でも近づけるよう日々精進していく所存です。 最後に私が空手を始めてから今までにご指導いただきました、大石師範、芹澤事務局長、先生方、諸先輩方、応援して頂いた大石道場の道場生、関係者の皆様に感謝いたします。 ありがとうございました。

押忍