今回、昇段審査を受審させていただく機会を与えてくださりました大石範士にお礼申し上げます。ありがとうございました。
自分が29年前強さへの憧れだけで極真空手を知り、道場へ入門した時、そこには「本物の空手」がありました。その「本物の空手」を知れた事が今も空手を続けて居られる理由であると思います。特に旧本部道場にて、大石範士の御指導を受けた時、大石範士の動きを間近で見れた事は感動の一言でした。
入門当初から稽古は苦しく、不器用な自分は上手くいかない事が多く大変でした。しかし、不思議と辞めようとは思いませんでした。そんな不器用な自分を支えてくれていたのが、
「稽古とはやり直しの連続である」
という大石範士のお言葉でした。上手くいかない事をやり直しては、多くの事を考え、多くの事に気付く日々でした。
また、今もお世話になっている大井川道場の大石和美先生などの先輩や4多くの仲間が居てくれたお陰でもあります。それからも、多くの師範、先生、仲間に恵まれました。
あの入門の日から28年10か月が過ぎ、審査を受けさせていただく事となりました。
審査にあたり改めて大石先生に稽古をつけていただく事となり嬉しく充実の日々を過ごさせていただきました。
改めてお礼申し上げます。大石先生ありがとうございました。
また、今回は後輩である吉永卓朗君や松浦泰明君と一緒に受審できる事となり、一緒に大石先生の稽古を受ける事ができて、嬉しかったです。
審査を通じてはありますが、改めてその事を感じさせていただいたことは感謝致します。
当日は師範方、先生方、先輩方と話しているうちに不思議と落ち着き、今も良き人達に恵まれていると思えました。
皆、審査前の怪我を心配していただきました。本当にありがたかったです。
「怪我をしているからこそ、より必死になれる」
と言っていただけた海野師範のお言葉を思い出し、一層気合が入りました。
改めてお礼申し上げます。海野師範ありがとうございました。
審査は厳しいものでした。
しかし、どんなになろうとも最後までやると決めていたので下だけは向かずやり抜きました。基本から苦しく、続く型も必死でやり抜き、補強も苦しくても動かし続けました。
そして、連続組手でした。
今までに無い苦しさでしたが、苦しくなるたびに応援が聞こえてきて、体を動かしてくれました。自分の道場以外の後輩達の応援が聞こえてきた時は胸が熱くなりました。連続組手の苦しい中でしたが、受審して良かったと思えた瞬間でした。そんな仲間の応援があり、対戦相手の拳の応援で闘い抜けた連続組手でした。
審査後には
「駄目な所もあった。でも頑張った。また一生懸命にやっていけばいいよ。それが大事なんだよ。」
と、大石範士からお言葉をいただきました。
ですから、今日から強くなるためにまた、一生懸命に努力していく所存です。
今回、審査を受けるにあたり、多くの人々に支えられました。
何よりもそんな方々に恵まれた事が本当に嬉しく幸せでした。
これからは、大石範士が常々言っておられる
「人を活かす事によって、自分も活きてくる」
という事を実践していきます。
今回この様な素晴らしい機会を与えていただきありがとうございました。
押忍
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