橘 直人 参段(大石道場職員)
〜2007年2月25日取得〜


 この度、極真連合会公認昇段審査会を受審させていただきまして、参段への昇段を許されました。常日頃から、多岐に亘りご指導・ご鞭撻いただいております大石代悟主席師範をはじめ、先生方・先輩方、道場生の皆さんに、改めて御礼申し上げます。
 極真空手において、参段・四段は「先生」と呼ばれます。これは、「師範」「先輩」等の呼称を含めて、全世界共通の事です。「Shihan」「Sensei」「Senpai」の呼び名は、世界に通じる呼び名です。
 世の中には、「先生」と呼ばれる人は沢山います。しかし、実力も社会経験も無い内から、単に、立場上で祀り上げられる様に『先生』と呼ばれる人も多いと思います。新米であろうが何だろうが、その立場で呼び名が変わってしまう『先生』。自分自身も、個人的な資格で、『先生』と呼ばれる職業に就くチャンスはありましたが、今から考えると、なんと浅薄であったかと思います。もしもその道に進んでいたら、自尊心だけが肥大したような人間になっていた気がします。
 しかし、極真空手の「先生」は違うと思います。その呼び名は、長い間稽古に励んでいた結果の事であり、そして、常々大石代悟主席師範が仰られる、「向上心を持ち続ける事」「最前線である道場に立ち続ける事」で、その実力は上昇していき、呼び名に相応しくなっていくのだと思います。
 立場・地位・年齢・性別・人種を問わず、これからは数多の人から、「先生」と呼ばれることになります。武道の世界において「先生」と呼ばれる事に誇りと自信を持つと共に、そこにある重大な責任もしっかりと果たしていかなければならないと、改めて思いました。昇段に際し、また初心に戻り、日々の稽古に励んでいきたいと思います。

押 忍