小田 知洋 初段(富士宮道場)
〜2008年11月23日取得〜

この度は、昇段させて頂きまして、誠に有難うございます。
改めまして、これからもよろしくお願いします。

 私が極真空手を始めたのは、7年前になります。
始めは、寒い時期に当時小学校1年生だった息子を入門させ、見学させてもらっていた一父兄の一人でした。
 息子は、丁寧に教えてくれている先生の説明を理解できず、先生を困らせている様に私の目に映り、なんとも言えない苛立ちを感じた事を記憶しています。
それに、時期的に稽古が終わるのをただ見て待っているには寒かった。
 私が入門した理由は、こんな簡単な事でした。
つまり、私が理解し、稽古時間以外に息子に説明すれば良いと考えたのです。
 しかし、実際始めてみると運動不足暦10年にも及ぶ私の体にはとても辛くて、頭で理解したつもりでもなかなか体がついていかなく、息子に説明するどころか、白帯で審査を受けれる状態にするのに1年近く掛かりました。
 その1年の中で、気がつくと、極真空手の魅力に完全に引き込まれ、富士宮道場の指導責任者・小阪先生の人柄と大きさにも引かれている自分になっていました。
 また、空手を通じて知り合った渡辺知治先生を始め、渡辺秀之先輩・中嶋先輩、事情を抱え道場を離れて行った先輩方も含め、皆さんが厳しさと優しさを合わせ持っており、尊敬でき、私もそうなりたいと考えるようになりました。
 そこへ来て、はじめは名前しか存知上げませんでした大石師範を初めて拝見した時の感動と、何度目かの合宿で、型の1動作の1部分の修正で腕を触れられた時に、非常に感激した事を鮮明に記憶しており、そんなミーハーな想いも加わり、現在も空手を続けようという気持ちが継続できている気もします。
 今回、昇段させて頂いた事により、まずは富士・富士宮地区でお世話になった先生・先輩方のお手伝いをしっかり勤め、同時に自分も空手家の1年生という気持ちで出発し、今は自分に何が出来るかわかりませんが、いつかは道場の為に、何か少しでも役立てる様に、自分を磨いて、成長して行きたいと考えております。
 最後に、今回連続組手に挑戦するにあたり、仕事で練習できる時間にズレが生じていた私に合わせて、貴重な日曜日や夜遅くまで練習に付き合って頂いた先輩達と、応援して頂いた仲間や父兄様方にも心よりお礼申し上げると共に、大石主席師範・芹澤事務局長、各地で活躍されている先生方及び先輩方にも、今後共ご指導の程よろしくお願い申し上げます。

                                               押忍