園原 尚文 参段(清水西指導員)
〜2022年03月06日取得〜


 この度は、公認審査を受審させていただき、ありがとうございました。
 
 1999年(平成11年)に大石道場浜松入野道場に入門させていただき、間も無く23年になろうとしています。当時34歳だった私も57歳となりました。
 今回の審査では、入門当時から教えをいただいた大石守師範の50人組手と同時に受審させていただけるという機会にも恵まれそれだけでも感激しております。

 入門前に稽古を見学させていただき、夢であった極真空手に入門したいと口にした際、当時別の先生から「続かないから無理しない方がいいですよ。」と言われたのを押し切るような形で入門させていただいたのですが、そんな自分がまさか黒帯になり、30人組手をやらせていただけるとは夢にも思っていませんでした。

 入野道場では、仕事で浜松を離れるまでは守師範に一級になるまでご指導いただき、中部に移り住んでからは、伏見先生のご指導のもと二段まで取得させていただくことができました。
 その後これ以上の昇段については消極的に思っていたところ、守師範が今回の公認審査会で50人組手に挑戦されるとお伺いし、ふと何か自分の心に火がついたような感覚になり、伏見先生にご相談させていただいたところ、挑戦してみたらどうかと後押しもしていただき、それまでコロナ禍で色々なことが燻っている中、自分のやるべきことが見えた気がしました。 決意してから、約三ヶ月ほど、あまり時間的な余裕はありませんでしたが、決めたからには後戻りはできないと自分に言い聞かせ、今回の受審になんとか漕ぎ着けることができました。

 審査当日も、師範、先生、先輩方からお声かけをいただき、後輩の道場生やご父兄にも励ましの言葉をいただきました。連続組手中も決して格好の良い組手ができたわけではありませんが、みなさんからの激励を耳にしながら声に背中を押されながら、1人1人と組手を重ねさせていただき、なんとか30人終了まで、立ち続けることができました。
 そしていつも思うことは、今ここにいる自分は1人ではない、多くの方々の支えをいただくことによって立たせていただいているということでした。

 今回審査にあたって、開始前から連続組手中アドバイスをくださっていた岩崎師範、連続組手の相手をしながら激励をしてくださった、橘師範、柴田先生、長谷川先生、吉永先生。組手開始と30人目の相手をしてくださりながら、ささやくようにアドバイスをしてくださったライバルと呼ばせていただきたい安藤先生。本当はもっとお名前をあげさせていただきたいのですが、あげ始めたらキリがないほどの方々に支えていただきました。本当にありがとうございました。

 今後も、審査中に範士からご指導をいただいたように、当然まだまだ奥が深く先の見えない空手の道ではありますが、年齢を言い訳にすることなく、そして皆さんのご支援を無下にすることのないよう努め、とにかく前のめりに精進していきたいと思っております。
 この度は本当にありがとうございました。                                      
 押忍