齋藤 満 弐段(焼津みなと道場指導員)
〜2023年03月05日取得〜


 
この度は、世界総極真公認審査の受審と弐段への昇段の御許しを頂きまして、誠に有難う御座います。

「気持ち」

 私が、極真空手 大石道場の門を叩いたのはちょうど公認審査が行われる三月で、十二年前の事でした。初めは息子を入門させ送り迎えをしている中で「じっとしていられない、私もやってみたい」という気持ちが溢れ、三十九歳を前にこの年齢で出来るのかと不安も有りましたが入門を決意し私の空手道が始まりました。

 その後、稽古を重ね一年ほど前に吉永先生より「来年の公認審査で弐段へ挑戦して見ませんか?」と、最初は「私にはまだ早いですよ」と審査のプレッシャーから逃げていました、そんな消極的な気持ちだったのですが吉永先生が「満さんは今まで稽古やってきていますから」と、田平先生も「齋藤さんなら大丈夫」と何度も背中を押してくれました、そして受審する事を決意しました。

 その後、七月に福井で行われた大会で江澤先生とお話をし気持ちを聞かれた時「中途半端な気持ちでは駄目だ、強い気持ちで挑まないと極真の黒帯は締められない」と更に気持ちが強くなった瞬間でした。そんな中、海野師範が指導されている美和道場へ何度か出稽古に通わせて頂きました、その際に海野師範が指導の中で強い突きや蹴りを出したければ強く見、強く思う事だと、一つ一つの動作にも強い気持ちを込める事を改めて学びました。

 そして色々な気持ちを抱えながら公認審査会を迎えました。審査当日、型では緊張で地に足が着いていない様な感じや、補強も最後に行くにつれ弱く、組手もまだまだ手が足が足りずと反省点が多く残る内容でした、ただ最後の二十人組手では私の直ぐ後ろで田平先生、吉永先生の御二人が激を飛ばし、又共に稽古をしている道場生達が応援してくれていました、そんな中苦しい顔は見せないと、その気持ちは達成出来たのかなと思っています。

 最後に、範士の御言葉で「試合や審査など出場、受審を決めた瞬間、そこで一つ強くなるんだよ」との言葉が好きで共に稽古している道場生にも自身にも緊張する場に立つ事で強くなるんだと話ししています、これからも気持ちの強さを大切に稽古に精進して参ります。 範士、師範方、先生方、先輩方、焼津みなと・こがわ道場の皆んな、保護者の皆様、そして家族、沢山の皆様に支えられている事に心より感謝申し上げます、これからも御指導のほど宜しくお願い致します。

 押忍

 焼津みなと道場 齋藤 満