山口 翔矢 初段(清水南道場指導員)
〜2022年03月06日取得〜


 
この度は、公認昇段審査を受審させていただき、ありがとうございます。

 私は、小学4年の7月15日に空手を始めました。友人に誘われて「あべ川道場」に見学に行ったのがきっかけです。見学に行き、同学年の道場生や先輩方の型や組手を見て、見学に行ったその日に入門させていただく事を決めました。

 入門当初は、同学年の道場生や年の近い道場生が多く、道場に行き、皆と一緒に稽古をする事が楽しく道場に通っていました。
 しばらくしてから、長澤師範に「試合に出てみないか」と声を掛けていただき、初めての試合に出ることを決めました。週2回の稽古では試合に勝てないと思った私は、母に頼み、柴田聡先生指導の「羽鳥道場」に出稽古に行かせていただきました。初めての出稽古は、どんな強い人と組手が出来るのだろうと思い、道場に向かいました。組手の稽古が始まり、同学年の道場生に顔を蹴られて、悔しい思いをしたことを今でも覚えています。あの時の悔しい気持ちが、今日までどんな事があってもあきらめない原動力になっています。

 私が中学3年生になった時、長澤師範が大石道場から離れると発表がありました。それまで一緒に稽古をしてきた仲間と離れるのはとても寂しかったけれど、私は入門した時からの目標である「大石代悟範士から黒帯を頂きたい」よいう気持ちが強く、大石道場を選び、杉本龍哉先生指導の「清水南道場」に移籍させていただきました。
 移籍後初めて、沼津総本部道場の稽古の時、大石範士が「よく来たな。これから頑張って稽古をするんだ」と、直接声を掛けていただき、本当に嬉しかったです。清水南道場でも、移籍後とまどって、稽古についていくのが精一杯だった私に、杉本先生や青木先輩が、気合や返事の大切さ、基本稽古の大切さ、空手以外の事も沢山教えてくださいました。道場稽古でも、先輩達の組手の動きを見て、自分に足りない事を考えながら稽古・トレーニングに励むようになりました。

 審査会当日は、自分が思っていた以上に緊張して、思う様に動けたわけではなかったけれど、今まで稽古をして積み上げてきたものは、全て出し切れたと思います。
 今回、審査会を受けると決め、当日までご指導いただいた杉本先生、青木先輩、道場の先輩方、道場のみなさん、出稽古先の皆様に感謝しております。

 最後になりますが、入門当初から一緒に頑張ってきた弟の稜矢、どんな時も側にいて支えてくれた両親に感謝の気持ちを忘れずに、黒帯としての自覚を持ち、稽古に精進いたします。

 押忍