進士 直幸 初段(清水西道場指導員)
〜2022年03月06日取得〜


 
私が極真会館に入門したのは、平成14年のことでありもうすぐ20年にな ります。当時私は24歳で、今のうちに武道を習ってみたいと思い実家の近く の菊川道場に入門させたいただくことになりました。
 当時の菊川道場は、まだ出来たばかりで大石範師から直接指導していただく ことができました。全く武道の経験が無く初心者だった頃に範師から指導して いただいたことは、今でも特に強く覚えています。

 その後仕事の関係で引っ越しする事が多くなり空手に打ち込め無い期間も あったのですが、空手を続けていくための体力を維持しようと心がけ今まで健 康に過ごすことができました。
 また、仕事においても空手をやって来たから乗り越えられたこと、空手を やっていなかったら命を落としていたのではないか、ということも経験しまし た。 平成26年に清水区に引っ越し、職場の上司でもある園原先輩が所属してお られる清水西道場にお世話になりました。

 清水西道場に来てから3年くらい立った頃、今は年齢から引退してされてし まった伏見先生から十八等の上級の型を教えて頂く様になり、自分もこんなに 難しい型を習う所まで来たのだ、空手を始めた頃に目指していた所が近付いて きた、と感じました。
 また、この頃には大会などで、今までにお世話になってきた菊川道場や香貫道場でまだ少年部だった子がすっかり大きくなって、上達した姿で再会することも多くなって来ました。自分も40歳になる事もあり、体力が衰えてしまう前に体を鍛え直して黒帯を目指そうと思い、伏見先生の後を継がれた園原先輩に打ち明けました。

 そこから3年間、自分の未熟さから中々昇段できなかったのですが、この間 に自分なりにトレーニング方法を考えたり、仕事の合間にも運動不足にならないようにと体を動かすように心がけたり、普段の食生活を見直したり、またコロナ禍の中でどう稽古したらいいか考える、という生活でしたが最近になって自分の体つきも随分と変わり、もっと良い空手ができる体になってきたと実感 できる様になりました。

 この3年間に空手を通じて人間としてもさらに成長させて頂き、この度の公 認審査で初段をお許し頂きました。自分なりに成長したとはいえ、技術的には まだまだ未熟で体力ももっとつけなければいけない所があると、身が引き締ま る思いです。この経験を無駄にすることのないよう、伏見先生の意思を継いで園原先輩をお助けし、道場生の見本となって今まで何度も助けてもらい、自分を成長させてもらった空手に恩返しできるよう努力精進していきたいと思います。
 最後に、これまでの20年間には大石範士を始めとして、大勢の師範、先生、先輩方指導していただき、いたありがとうございました。これからも、益々のご指導よろしくお願いします。

押忍