私は、兄が先に入門していて、楽しそうだと思い６歳の時に入門しました。小学生の頃は、同級生や優しい先輩方が居て、みんなに会いたいから稽古に行くという気持ちが強かったと思います。中学に入り、バスケットボール部に入部し稽古に行ける日が少なくなりました。週１回行けて良い方でした。

　中学に上がったら、部活をするし空手は辞めるだろうと思っていました。しかし、バスケットボールをし、楽しいと思いましたが、それ以上に自分が好きで楽しいのは空手だと感じました。部活動を引退し、高校に入学したら空手を本気でやろうと決意しました。高校に入学した頃には、もう小学生の頃に居た人たちはほとんど居らず、みんなに会いたいから稽古に行くという思いはなく、自分が好きな空手をやり、強くなりたいという思いでした。試合に出場しましたが、後輩や先輩に負けてばかりでした。一緒に稽古している先輩は強く、自分の周りの環境の良さは本当に恵まれていました。そして私が初めて優勝したのは、高校３年生でした。ここに来て、初めて結果を残すことができて本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした。

　この度、昇段審査を受審させていただいたのは二度目です。昨年の一度目、高校生のうちに黒帯を締めたい、しかし入賞経験も少なく、胸を張って後輩に伝えることはあるのか、黒帯の先輩方のようになる自信がなく、私が受審させていただくのは、まだ早いのではないかという思いがありました。その思いは、やはり出ていたようでした。本当に悔しく、しかし少し安心もしました。私は、挫折という言葉は出てきませんでした。ここからだという思いでした。そこからの一年が一番成長できたと思います。二度目を受審させていただく前に大石範士に直接ご指導いただけ、一つ一つのお言葉で自分自身を引き締めることができました。

　二度目の受審で、初段のお許しいただき、得たものはとても大きいものです。私の１９年の人生ではありますが、空手を通しての成長が一番だと思います。長澤師範は、親の次に私の成長を見てくださっています。道場にも周りにも恵まれ、感謝を伝えきれません。大石道場に入門することができ、本当に良かったと思っております。 最後になりましたが、大石範士、長澤師範、先生方、先輩方、道場生、ご父兄や応援してくださった方々、相手をしてくださった方、ここまで続けさせてくださった両親、皆様のお陰でここまで来ることができました。本当にありがとうございます。また、ここからがスタートでもありますので、今後ともよろしくお願いいたします。

　押忍