遠藤 梨瑚 弐段
(沼津総本部道場指導員)
〜2023年03月05日取得〜


 
この度は、公認審査会の機会を頂き、誠にありがとうございます。 初段を頂いてから5年、空手を始めてから14年が経ちました。

 往復4時間かかる専門学校に通っているため、以前と比べて稽古に参加できる回数が格段に減ってしまいました。勉強が忙しく、稽古を休会していた時期もありましたが、稽古から離れると身体がむずむずして稽古をしたくなります。その度に空手が大好きだと感じます。空手を続けられる環境に感謝しています。

 初段を頂いてからの5年間で、指導することの大変さを学ばせて頂きました。具体的には、注意の仕方、号令の掛け方、後輩との接し方などです。とりわけ注意の仕方に苦労しました。終始手取り足取り教えてしまうとあまり成長しないため、指導者の言葉による気づきが生徒の為になると痛感しました。自信を持って注意するためには、自分が理解することが必要です。そのため稽古を考えながらやる様になりました。今まではがむしゃらにやっていたのですが、考えながら稽古するようになってからさらに空手が楽しくなりました。注意することで自分自身の学びになり、考え直すきっかけになりました。

 改めて大石範士の稽古に感服いたしました。範士が作り出す雰囲気、号令の掛け方、指導内容、どれも尊敬に値します。大石範士が何度も言われている「型や基本稽古をしっかりやればいつか組手もよくなる」、「型は組手の為にやる」この言葉を後輩達に伝えていきます。私自身が実際に体験したからです。

 稽古後の自主練で先輩方、後輩達に付き合っていただきました。本番の最中に皆様の声援が聞こえてきて、20人組手を最後までやり抜くことができました。周りの人達に恵まれてることを実感しました。本当にありがとうございます。

 最後になりましたが、大石範士、尚弥先輩、尚人先輩、道場の皆様、父兄の皆様、支えてくださりありがとうございました。この気持ちを忘れずに大石道場の黒帯に恥じぬようこれからも精進します。

押忍