小澤 一雄 参段(竜王道場責任者)
〜2008年2月24日取得〜


 このたびの公認審査において、参段の武の相伝を許可して下さった大石師範、ご列席の田畑師範、小井師範、芹澤師範には 心より御礼申し上げます。かさねて、大石師範には、二十年前の入門当時からの、ご指導、ご教授と、この度の審査をお許し いただいた事に、感謝を申し上げます。
 私は、審査の一ヶ月程前に、沼津本部道場において、師範から特別稽古を付けていただいたのですが、途中、 腹部の体調不良で休まざるをえなくなってしまいました。 それが回復するまでの一週間は、間近に迫った審査会を考えると、強い不安にかられました。そんな状態から、 体調が徐々に回復するのに合わせて稽古量を増やして行きました。その後に、山梨から今回いっしょに受けた廣瀬先生、 輿水さん、有野さん、後輩の方々との合同稽古に参加させていただいたおかげで、私もどうにか同じ土俵に立つ事が出来そうだ、 と思える様に成りました。皆様にお礼申し上げます。
 私が、二十年間に渡って空手を続けて来た上でいつも身近にいて、真に模範となったのは、甲府道場で直接指導していただいた 小林師範代でした。風貌どおりの、語りかける言葉の重厚さ、武道家を志す真摯な姿勢、垣間見せる優しさ、そして、日々怠ることの無い たゆまぬ稽古、あの荒々しく、人を寄せ付けない稽古中の姿でした。心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 審査当日を振り返りますと、その時、私自身が、すいぶん長い間、試合や審査から遠ざかっていたという事を思っていました。 それは身が引き締まる様な緊張感でした。又、大石師範の門下生は常に修行中である事、挑戦者である事を自覚する事でした。
 基本、型、移動等全てについて、大石師範より叱責された通り、まだまだ未熟なところが多く、とても満足するものではありませんでした。 指摘されたところは、師範からの大切な口伝であると思います。
 今後は、大石師範の言葉はもとよりのほか、先人達の話しによく耳を傾け、よく聞き、よく読み、その言わんとしているところを、 自分の身体に染み渡る様によく工夫し、大石師範が語るとおり、一生修行である事、継続は力なりである事を身上として、空手の道に精進致します。
 最後になりましたが、竜王道場で、先輩ガンバレと応援してくれた少年部、一般部、父兄の皆さん、沼津まで来てくれた坂本さん、 時田さん、池川さん、ニルトンさん、岳君、明純君、親父さん、当日声をかけてくださった諸先生、諸先輩、いっしょに審査を受けた 皆様方、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

押 忍