小田嶋 映 弐段(総本部)
〜2007年11月25日取得〜

 今回の審査受審は私にとって約14年振りとなりました。
 私の中では極真空手の黒帯の価値があまりにも大きく、入門当初は緑帯が目標だった為、 自身が弐段を受審する事など、とても考えられませんでした。
 大石師範から「キミは弐段を受けなきゃ駄目ですよ」と言われても、自分が極真の弐段を受審して良いのか と悩んでおりました。そんな自分を見て師範が何度も受審を進めて下さり、この度やっと弐段に挑戦する気持ちになりました。
 しかし、まず問題となったのが、基本と型でした。試合に出場していた頃は、大石師範の弟子として、また、大石道場の看板を 背負って出場するので絶対に負けられない、という事しか頭になく、自身が試合に出場しなくなっても、後輩達にも試合で活躍して、 師範や道場の皆様に喜んでいただきたいという気持ちばかりで、基本や型を疎かにしていました。その為、師範のDVDを何度も 見直し、一から芹澤事務局長をはじめ諸先生方に、教え直していただくということとなりましたが、皆様とても丁寧に教えて下さり、 基本や型の面白さや、奥深さ、大切さを少しですが知ることができ、まだまだ未熟ではありますが、辛うじて型の合格をいただきました。
 そして次の問題は、20人組手でした。長年患っていた膝の手術を一昨年、昨年と、2回行いました。暫らく空手はおろか普通に 歩く事すらできず、リハビリばかりの時期があり、今まで通りにできない苛立ち、術後の膝への不安がありましたが、私は入門以来 ずっと総本部で師範の元にいる為、師範の空手に対するお姿を間近で見させていただく機会や、叱っていただく事が多く、その度に 改めて空手に対する自身の姿を考え直し、また、毎日辛い稽古を頑張り、次々に結果を出している後輩達と一緒に稽古をさせてもらう ことで、審査前には苛立ちや不安はなくなりました。
 しかし、20人組手当日は、非常に多くの方々から応援をいただいたのにも関わらず、大石道場総本部の指導員だから絶対に やられる訳にはいかない、師範や事務局長の顔に泥を塗りたくない、多くの方々の応援に応えなければならない、という気持ちが 空回りしてしまい、改めて自分の未熟さを痛感する結果となりました。
 師範が、「修行とは失敗とやり直しの連続である」と言われておられます。正に今回も、その通りとなってしまいましたが、 学ぶ事が多く、自分にとっては有意義な審査会でした。
 今後は、大石道場総本部の指導員として、極真空手の弐段として恥ずかしくないよう、まず自分自身が成長し、後輩達が 自分を踏み台として道場の内外で、益々活躍してくれればと思います。
 最後に、この場をお借りして、師範、事務局長、先生方、ご父兄様、後輩達、友人達、家族、皆様にお礼を申し上げます。 本当に有難う御座いました。今後も宜しくお願いいたします。  

押忍