落合 貞仁 初段(菊川道場)
〜2014年03月02日取得〜


 
「昇段審査を受けて」 落合貞仁

 この度、昇段審査を受ける許可を頂き感謝いたします。正直、自分の中でも迷いがありました。年齢の事もあり、体力的に耐えられるだろうか・恥をかくだけではないだろうか。仕事をしている時でも、「本当に大丈夫か」「ケガをしないか」とか、マイナスの事ばかり考えておりました。気が付けば、下ばかり見ておりました。でも、今ここで逃げてしまってはあとあと、自分で自分を責め続ける人生だと思いました。

 一生懸命、誠意を込めて指導して下さる橘先生、共に汗を流す道場生を見ていると、やるしかない、結果はどうであれ全力でぶつかってみよう、と思い、迷いを吹き飛ばしてくれました。

 当日は、緊張で心臓がドキドキして、余計に息が上がり、当然ですが人生で一番過酷な体験をさせていただきました。最後まで立っていられた事にホッとして、徐々に昇段審査の達成感が湧いてまいりましたが、最後に海野師範、柴田師範の六十人組手を拝見させて頂き、お二人の体力・精神力・忍耐力には本当に驚かされました。その時、自分の達成感が小さな出来事に思えました。

 今回、黒帯を締める許可を頂きありがとうございます。これも、指導して下さった橘先生と始め、道場生のみなさんの協力があってこその事だと思い、深く感謝しております。そして、十人組手の相手をして下さった先生方・指導員・準指導員の皆さま、本当にありがとうございました。大変勉強になりました。

 大石代悟最高師範が言われた「年を取ったら相手を活かす組手をしないとダメだよ」という言葉に対し、それにはかなりの技術が必要だと思いますが、今回そのヒントを見た様な気がいたします。  自分も、極真の黒帯が早く似合う様に、日々精進をしていきたいと思っております。

 押忍