野田幸太郎 初段(清水町道場指導員)
〜2021年03月21日取得〜


 
この度、公認審査会において受審する機会を頂き、ありがとうございました。 道場創設者である大石範士、入門以来ずっと変わらぬ稽古をしてくださった鍋田先生、出稽古で指導して下さった黒帯の諸先輩方、改めて御礼申し上げます。 また、いつも一緒に汗を流している増田先輩、伊豆西・伊豆の国の道場生、ご父兄の皆様、心から感謝申し上げます。

 私は31歳の時、自分自身の人間としての弱さ、未熟さに嫌気が差し、「人間として強くなりたい!」という思いで2012年9月に入門致しました。 まさか30歳を過ぎてから習い事を始めるなんて思ってもいませんでしたが、鍋田先生は入門以来、大人も子供も関係なく私を白帯の一人として稽古してくださいました。そのおかげで私も幼少の頃に戻り、純粋に稽古に励むことが出来ました。当初は試合や昇級の事はまったく意識していませんでしたが、次第に試合にも出るようになりました。 苦しい稽古を乗り越えて試合に挑み、厳しいプレッシャーを乗り越えて相手に勝つ。勝った時の優越感、解放感はたまらなく気持ち良く、その時でしか味わえない緊張感や、戦った相手としか築けない信頼関係は一生の宝物になりました。

 そんな私が今回公認審査会に受審させて頂ける事になったものの、「完遂出来るだろうか?黒帯になれるだろうか?」と不安な気持ちでいっぱいでした。 10人組手の直前で鍋田先生が「スタートからガンガンいきなよ。それが君らしさだから。」と言ってくださり、なんとか完遂する事が出来ました。

 極真の事を何も知らずに入門し、「大山倍達」の漢字も読めなかったような私が、黒帯を締めさせて頂くことになり身の引き締まる思いでいっぱいです。 本当にまだまだ未熟者の私ですが、日々精進して空手道を歩んでいきたいと思います。

 大石範士を筆頭に創り上げた、黒帯の歴史を重く受け止め、その名に恥じぬよう日々鍛錬をしていく所存です。 最後に、伊豆の国に道場を開き、紆余曲折ありながらも、道場を守り抜いて下さった鍋田先生、大石道場の関係者様、諸先輩方、これからもご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。                                

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