この度、公認審査会を受審させていただき、誠にありがとうございます。

　自分は初段を取得してから、たくさん学ぶものがありました。一番大きなことは内弟子になったことです。教わる立場から教える立場になった時に、初めて自分の基礎、型の未熟さに気付きました。

　自分は正直、小さい頃から基本稽古や型が大嫌いでした。ですが人前に立ち、自分の体で見本をして教える立場になった時に、自分が恥ずかしく感じました。人に自信を持って教えられない自分がいました。そして自ら、基本や型を必死になって稽古するようになりました。

　大石範士の動きを見て、真似て、言葉を聞いて。基礎を中心に稽古を続けていたら、なんと組手で結果が出るようになりました。基礎稽古を全力でやっているうちに、組手に使う技術が基本や型に入っていることに気付きました。組手で使う技術の根本が型に入っていたり、基本の空突き空蹴りの大切さや、重心操作などと、本当に基本や型が組手に繋がる事を、自分の体を通して実感しました。基礎が苦手だった自分が変われたからこそ、今では信念を持って指導できるようになりました。

　黒帯を締めてゴールではなく、黒帯を締めて初めて、スタートラインに立ったんだな。と心から思いました。極真空手が分かるようになればなるほど、大石範士の凄さ、偉大さが分かりました。幼い頃から何度も聞いていた大石範士の言葉が今になり、そうゆうことだったのか。と気付く事が多々あります。言葉としては単純な言葉なのですが、その言葉の中には色々な意味があり、何周もして単純な言葉になっていました。

　大石範士は本物の空手家です。柔軟、基本、型、指導、試割り、組手、実戦、何をとっても全て一流です。その裏には毎日の稽古、努力がある事を、自分は光栄な事に、毎日見させていただいています。大石範士を空手家として、人として心から尊敬しています。自分は大石代悟範士の元だから、空手の道を選びました。

　審査会にはたくさんの方々が、応援に来ていただいてとても嬉しかったです。そして極真空手の弐段を締めさしていただくには、毎日の稽古を欠かさず、いつかは大石範士のような本物の空手家になれるよう日々精進していきます。そして必ず、この極真空手を伝承、継承していきます。

　最後になりますが、自分は今最高の環境にいます。毎日練習できる場所があり、切磋琢磨し合える仲間がいて、心強い、可愛い後輩達がいて、いつも支えてくださる、手助けしてくださる父兄の皆様、アドバイス、ご指導してくださる先輩、先生、師範方、皆様のおかげで今の自分があります。
　そしてこの環境を自分に与えてくださっている大石範士、皆様には、言葉では表せないほど心から感謝しています。本当にありがとうございました。そしてこれからもどうぞ宜しくお願い致します。

押忍