中久木 正則 初段(御殿場道場)
〜2021年03月21日取得〜
その後進学した長野の大学でも極真空手の道場はなく、松濤館の空手に入門し3年間を過ごしました。卒業後は空手から離れましたが、40代後半になり、息子、娘とともに御殿場道場に入門し、田原師範の指導をいただくこととなりました。入門して、白帯を締め、最初の稽古が終わり、道場訓を唱和した際に、30年前と変わらぬ道場訓に涙が出そうになったのを覚えております。 この時から御殿場道場での稽古に励み、その後、裾野道場の稽古にも参加させていただき多くの諸先輩方からの指導を受けることができました。 今回の審査に当たり、田原師範にご指導頂く御殿場道場の稽古と裾野道場の出稽古をベースにして、稽古日以外の自主稽古で臨もうと考えました。自分は、筋力や持久力に乏しく、それを補うためゴムチューブをもったシャドートレーニングを行い、型については、初段取得に必要な14種類の型を5回ずつ稽古してみました。コロナ禍の中、組手の稽古はほとんどできませんでしたが、新井先輩には多忙の中、ビッグミットを持って頂き、稽古をつけて頂きました。10人組手では出せた技は、この際にご指導いただいた右中段突き、左下突き、左内股蹴りがほとんどでした。 しかし、やり遂げられなかったことも多く、柔軟性の改善や補強のダンベルトレーニングは満足できるところまでいきませんでした。また、型の中での軸足へ体荷重をかけて重心をできるだけ鎮めることも目指しましたがままならず、しかしながら自主稽古の中で、60歳を超えてもやれば、わずかずつですが体が柔らかくなっていくことや持久力がついていくことが実感できたことはよかったと思います。 公認審査会当日は、基本稽古・型・補強と進んでいく中で、足が震え、普段の動きが出来ていない自分を感じていました。最後に10人組手が始まりました。組手では緊張のためか、十人出来るか不安になりました。しかし、その中で、お相手して頂いた先輩より激励を受け、不思議ですが、厳しい打撃の中でありながら暖かい気持ちで最後まで連続組手を続けられました。受けて頂いた先輩方に心からお礼を申し上げたいと思います。 最後になりますが、このような機会を与えて下さった大石代悟範士、田原師範を始め、沢山の先輩方への感謝の気持ちを忘れずに、これからも精進していきたいと思います。 有り難うございました。 押忍 |