村田 沙知佳 初段(静岡北道場)
〜2014年03月02日取得〜


 「極真カラテに出会えて」  静岡北道場 村田沙知佳(初段)

 私は、2001年4月12日、4才の時に入門しました。 入門する前までは身体が弱く、入院したこともありました。地域の方々に会ってもあいさつが出来ず、母の後ろに隠れてしまうような子供でした。 しかし、カラテを始めてからは、熱を出したり風邪をひくこともなくなり、あいさつも自分から出来るようになりました。

 初めて組手の試合に出場した時、兄はベスト8、私は1回戦負けという結果がとても悔しくて、とにかく兄に負けたくないという思いで、次からの稽古で、海野師範に教えていただいたことを家でも泣きながら練習したことを覚えています。練習を何回も積み重ねるごとに、試合でも勝てるようになり、努力すればおのずと結果はついてくる、あきらめない心で挑戦していれば努力は報われるということを学びました。

 緑帯になり、後輩達に分からないことを教えていくことや、先輩という立場になった時に、海野師範が「後輩が遊んでいたら、注意されるのは先輩だ。見本を示すのが先輩の役目だ。強いだけじゃだめだ。」とおっしゃり、先輩としての責任を強く感じました。海野師範とは、4才から今日までたくさんの時間を過ごさせていただき、たくさんの御指導もいただき、自分の考え方・生き方を学ぶことができ、そしてカラテを通して出会った方々のお陰で今の自分があると思っています。

 海野師範から公認審査のお話をいただき、稽古もより一層厳しさが増していきました。稽古の中で自分が目標とすることが出来なくて、悔しい思いや苦しい思いをしましたが、海野師範や狩野先生、先輩方、道場生の皆さんも一緒に稽古をしていると思い、きつい稽古をやり抜くことができました。
 公認審査会1週間前、少し緊張していた私に海野師範が「13年間やってきたことを信じれば大丈夫。」とおっしゃってくださり、とても気持ちが楽になりました。  公認審査会当日、たくさんの先輩、ご父兄の皆さんに応援の声をいただきました。準備運動から基本稽古、型、10人組手・・・私は一人じゃない、仲間がいてくれると自分に言い聞かせ、とにかく今までやってきたこと全てを出そうと全力で行いました。

 黒帯になることを許され、やっとスタート地点に立てたばかりです。 今までとは違い、大石道場の黒帯として大きな責任とたくさんの使命があると思いますが、日々の稽古・言動で後輩達の模範になれるように精進していきます。
 最後になりましたが、大石代悟最高師範をはじめ、海野孝師範、先生・先輩方、道場生の皆さん、ご父兄の皆さん、本当にありがとうございました。                  

                                              押忍