増田 佳洋 初段(島田道場)
〜2017年06月12日取得〜


 この度、極真空手公認審査会並びに上級者合宿を受審させて頂きまして誠にありがとう ございます。

 極真空手大石道場に入門して12年始めた当初私は菊川道場に入門しました。菊川道場で 橘師範に稽古をつけて頂ける事となり、当時の自分は普段からスポーツをするのが好きで体力には自身があると思っていました。

 しかし、道場での稽古で自分の甘さを痛感させられる事となりました。僅か15分の稽古で、既に息が切れてしまい全く動けなくなってしまったのです。こんなに厳しい稽古を先輩方はよく続けていけるものだと感じました。正直続けて行くのは厳しいと思いましたが、道場の先頭に立って指導されていた橘師範は、見ていて驚く程その動作一つ一つがとてもカッコよく、とても堂々としており魅力的でした。こんな風になりたい!あんな蹴り技が使えたら最高だろうなと思いました。稽古を続けたらいつか自分にも出来るかもしれないと続ける事を決意しました。

 2年が経ち、いつしか空手の事をとても好きになっている自分が居ました。誰かと戦うのが楽しく、もっともっと強くなりたいと常に思う様になっていました。ですが当時の自分は色々なモノに興味があり空手一本に絞る事がどうしても出来ませんでした。精神が未熟な私はその後、移籍先となった島田道場でお世話になっていましたが、東京の方へ行きたいと勝手を言って静岡を離れる事になり、極真空手と距離を置くことになりました。

 暫くして実家の方に帰って来た私は当時から吊るしてあったサンドバックを久しぶりに叩いてなんだか寂しくて、懐かしくて、とても悔しい気持ちになりました。どうして続けなかったんだろう、と悔やみました。そんな時、入門時からずっとお世話になっていた加藤先輩に、また道場に来て見ないかと誘われ、私は久しぶりに島田道場に行く事にしました。すると、何年も道場を離れた自分を菅沼先生や少し背の伸びていた道場生が暖かく迎えてくれました。自分は今度こそしっかりと空手を続け、恥ずかしくない黒帯を目指そう、と決め稽古 を再開しました。

 久しぶりの稽古でしたが、ブランクが長かった私を菅沼先生が、再び基礎から順に細かく指導してくださいました。その際、今度こそ黒帯を目指して頑張って行こう!と言って下さいました。そして、当時からお世話になっていた大井川道場の大石先生、焼津港道場の田平先輩と吉永先輩に、また出稽古をさせて頂けるようお願いしました。

 大井川道場や焼津港道場の稽古は本当に厳しく、吐きそうになった事も何度もありました。しかし先生や先輩方の言葉はいつでも強くなる方向に正しく向いており、大石先生には常に、ハートを強くするようにしろ!技の一つ一つはしっかりと考えて使用するものだ!稽古はみんながやっていない時にこそ積むものだ!と励していただきました。

 私はこれからも研鑽を積んで、何が起きても動じない不動の精神を磨き、本当の意味での黒帯になれるよう、これからも頑張って行きます。一緒に稽古をして汗を流してきた道場生の方々や先輩方、励してくださった父兄の皆様、そして何よりも、お世話になった先生方、本当に有難うございました。

 これからも頑張りますので何卒よろしくお願い致します。

 押忍