前田 慎吾 初段(菊川道場指導員)
〜2019年03月03日取得〜


 
はじめに、この度平成31年3月3日公認審査会を受審させて頂き、大石代悟範士には、心より御礼申し上げます。また師範方、先生方、先輩方、10人組手の相手をしてくださった先輩方、御礼申し上げます。
 
 
私が極真空手に出会ったのは、平成14年 26歳の時でした。当時はまだ正直、極真空手は、もっとアバウトで殴ったり蹴ったりする空手と思い込んでいて、初めて道場へ見学に行かせていただきました。
 そこでは、私が思っていた極真空手とは違い道場生が緊張感の中、基本・型・ミット・組手などの稽古を行っていました。そこで、極真空手をやれば自分を変えられる事ができると思い入門させて頂きました。
 最初に困った事は、立ち方・正確な基本動作で自分流では通らない厳しさでした。とにかく自分を変えるには、ここからがスタートと思い必死に稽古へ通い合宿にも参加 し、茶帯まで取得しましたが、その後 仕事の事情で道場に通うことができなくなり6年間道場から遠のいてしまいました。

 そんな時4歳の息子に極真空手の話をしたら「やりたい」と言ったので息子は菊川道場・橘 直人師範の道場へ見学に行き入門、私も、再入門しました。
 6年間のブランクを取り戻すことは出来ないので今、自分がやれる所からやろうと新な決意で稽古に取り組み、私から公認審査会の受審を申し出ました。橘直人師範から受審の許可をいただき、稽古日以外の日にも橘師範に時間を割いていただき1対1で型の稽古をしてもらい当日を迎えました。

 当日は、審査会場につく前から緊張していましたが会場に着き皆さんから「頑張ってください」と声を掛けていただき少し緊張がほぐれて来ました。
 審査が始まり、基本稽古・型・補強と進み10人組手の時は正直6人目位からは少し記憶 が無く気力だけで動いていたのかもしれません。10人組手が終わった後、基本は正確に出来ていたか?型の立ち方 突き方は大丈夫か?10人組手はもう少し動かなければならないじゃないか?と振り返りましたが全力で審査を受けた事に自信が付きました。    あれほどの緊張感の中で審査を受けさせて頂き、貴重な経験をさせて頂いた事が今後、私自身、あらゆる事にも立ち向かう自信に繋がると思います。

 審査結果は、橘師範から昇段許可の連絡を頂き男泣きしてしまいました。6年間、稽古に行きたくても行けないブランクを乗り越える事ができた喜びの涙でした。まだまだ力不足ですが、黒帯に恥じない様これからも精進していきたいと思います。

 最後にこの様な機会を与えて下さった大石代悟範士、橘直人師範、本当に感謝申し上げ  ます。並びに先輩方、応援に来て下さった道場生、ご父兄皆様、ありがとうございました。

押忍