安本 健 初段(沼津本部道場)
〜2013年3月3日取得〜


 私が沼津総本部道場に入門したのは、今から9年前の小学3年生の時でした。当時私は、兄の試合を観に行くことがありました。そこでの試合の迫力に驚き、自分も空手を習い強くなりたいと思い、入門することを決意しました。
 毎回の稽古では、基本稽古からとにかく一所懸命行うことを心掛けていました。私は稽古の中で、特に1対1の組み手の稽古が嫌で、いつ名前を呼ばれるか不安で、緊張していました。また、大会では、毎回最後まであきらめないことを、常に意識していました。小学3年生の時の大会の決勝戦で、技ありを取られ、残り5秒で飛び上段前蹴りを決め優勝したことを、今でも強く覚えています。
 公認審査会の受審を許されてからは、筋トレに重点を置いて練習し、体全体を一回りも二回りも鍛えることを心掛けました。また稽古の後には毎回、サンドバックをタイマーで測りながら打ちこみ、スタミナ強化にも努めました。また、学校行事でマラソン大会があり、ランニングにも力を入れることができました。
 公認審査会では、普段の稽古と同じように、基本稽古・型・組手・補強とすべてを行いました。緊張していましたが、これまで空手を行ってきた自分を信じ、自分の9年間を出し切れるように全力で行いました。十人組手は、非常にきつく、必死に目の前の相手に食らいついていきました。先生や先輩方の応援により、何とか完遂することができました。
 今回初段を頂くことが出来ましたが、まだまだ鍛え、学んでいかなければならない事が、たくさんあると感じています。何色にも染まらない極真空手の黒帯を、自信を持って締めることができるように、これからも日々精進していきます。最高師範や先生方、先輩方から教えていただいたことを、後輩に少しでも多く伝えていけるように努力してまいります。そして今まで、極真空手を続けてきて本当に良かったと感じています。
 最後になりますが、これまで御指導をいただいた大石最高師範、橘先生をはじめ多くの先生、先輩方、そして沼津総本部道場の皆様に心から感謝いたします。 


押 忍