年齢を重ねる程に心からの感動や感激と言う物が少なくなってきます。
しかし、此のたび昇段を許されて、それが久し振りに湧き上がりました。
思えば実家近くに旧田町道場の開設と同時に入門し、家庭の事情で暫く離れましたが、
現三島本部道場開設時に尾高先生にお願いして再入門を許していただきました。
茶帯を取り満足していた自分が、先輩達の連続組み手の相手をしたり応援したりする内に
自分もいつかは昇段したいという気持ちになりました。年齢は単なる数字に過ぎない、
やれば出来る。と言う気持ちで先生、先輩、後輩の力を借りて十人組み手は完遂する事が
出来ました。それが型審査一年前でした。型に関しては尾高先生、古瀬、岡部、両先輩そして
少年部の厳しいダメ出しに挫折しましたが極真らしく力強い型をやろうと心掛け、
今回合格する事が出来ました。
また昨夏には自分にとって大変勉強に成ることが有りました。それは三島本部で
大石師範が週一回指導して下さるということで自分が補佐をするという事でした。
普段一緒に稽古する機会の無い自分にとってこれはチャンスでした。大石師範は
少年部に対してカラテに対する心構え、準備運動の意味、立ち方、基本動作、型及び
道場訓の意味、そして食事に対する考え方まで子供達にも解り易く解説していただき
自分も大変参考になりました。
今回帯の色は変わっても行う稽古はいつもと同じです。帯は心に締めて更に上を
目指して稽古したいと思います。
最後に大石道場の発展に微力を尽くし、先生、先輩、後輩への感謝とこれから上を目指す
後輩達の力に少しでも貢献できれば幸いです。
押 忍
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