伊藤 秀樹 初段
(甲府本部道場指導員)
〜2024年03月03日取得〜

 この度は世界総極真公認審査会を受審させて頂き誠にありがとうございました。

 私は2001年、世界総極真大石道場に入門させていただきました。極真空手には興味がありましたが、なかなか入門の一歩を踏み出せずにおりました。意を決して道場の門を叩いたのが37歳の時でした
 それから23年空手の修行を続けてまいりましたが、入門当初は公認審査会を受審する今の自分の姿を想像することもできず、ただ極真空手を習得したいという思いで稽古を続けておりました。

 オレンジ、青、黄、緑、茶色と帯の色が上がるにつれて自分なりに自覚も出てきて、7年前に公認審査会を受審させて頂きました。しかし、昇段はかないませんでした。稽古不足、そして何よりも極真空手に対する認識不足を痛感させられ、黒帯はまだまだ遠い所であると実感いたしました。

 翌年再度の受審を目指して稽古をしておりましたが、その途上で数ヶ月間稽古ができない怪我をしてしまい、拳をしっかりと握ることができなくなってしまいました。さらに一緒に稽古に励んできた同世代の方々を道場で見かける機会も少なくなり、私も「もうやめようか」という思いに至ったこともありました。しかし、こんな中途半端な事でいいのかという思いが日々強くなり、ひとつの目標としてもう一度公認審査を受審することを決意いたしました。年齢的、体力的な不安がなかったといえば嘘になりますが、とにかく稽古して不安を拭い去ろうと努力してまいりました。
 そして、11月に行われた世界大会で同世代の先生方の試合を見させていただき、まだまだ稽古が足りないとの思いを再認識し精進してまいりました。

 大石範士のお言葉、先生、先輩方のご指導を振り返ってみれば、私の修行はまだ折り返し地点にも到達していません。この度の昇段を契機にあらためて初心に戻り、大石範士より頂きましたお言葉を心に刻み込み、座右の銘である「あきらめない心」のもと、世界総極真大石道場の黒帯の名を汚さぬよう生涯空手の修行に努めて参ります。

 最後になりますが、中々上達して行かない私を根気強くご指導してくださいました時田先生、貴重な時間を私のため割いていただきました甲府城南道場の皆様、そして対戦相手をして頂きました諸先輩方に深く感謝申し上げます。                            

 押忍

 甲府本部道場  伊藤 秀樹