磯部 大樹 初段(東京支部)

〜2010年3月07日取得〜


「空手の修業を社会に活かすことの大切さについて」

 この度は昇段審査の機会を与えていただきましたこと、心からお礼申し上げます。
私が大石道場で極真空手を始めたのは、大学2年生の時に山梨県にある都留道場を訪れた ことがきっかけでした。体験入門の日に、小澤淳指導員の「人の痛みを知らなければ強く なることが出来ない」という一言で極真空手への入門を決めました。その後、都留道場で 3年、東京支部で4年の歳月が過ぎました。

 今回の昇段審査を機に、大きく変わった心境を記述させていただきます。稽古の終わりに 道場訓を唱和しますが、以前に増して道場訓の捉え方に変化が出て参りました。
『一つ、我々は、生涯の修業を空手の道に通じ、極真の道を全うすること』

最後に唱和するこの道場訓が、もっとも感慨深く、空手を行う自分と、社会で生きる自分 を見つめなおすことが多くなりました。
「空手をする自分と、社会で生きる自分が決して乖離していてはいけない。空手で学んだ ことを社会に活かすこと。」そして同時に、「社会で生きることは、空手と共に歩むこと」 である。まさに「生涯の修業を空手の道に通じ」そのものであると考えております。

黒帯を締めるにあたり、2つの目標を掲げたいと思います。

 1.東京支部を活気あるものにすること
 吉松先輩の転勤に伴い、東京支部の指導者が一時的に不在となりました。築いていただいた 基盤を壊すことなく、次は自身が指導者として道場を運営し、今以上に活気のある東京支部を 作り上げる所存です。

 2.空手の普及発展に努め、後輩と共に黒帯を締めること
 学んだことを自分で留めてはいけません。必ず、後輩に伝えて参ります。特に、東京支部を 中心に、同じ道場で研鑽を積んだ後輩の皆さんには5年以内に黒帯を取得していただき、 共に黒帯を締めて、空手普及に努めます。

最後になりましたが、今回の審査の機会を与えていただいた大石最高師範、また山梨及び 静岡でご指導いただいた先輩方、道場生の皆様に心よりお礼申し上げます。
引き続き、空手修業の中で成長を続けて参りますので、変わらぬご指導ご鞭撻の程、宜しく お願い申し上げます。

押 忍