長島 寛明   初段(清水町道場)
〜2018年2月11日取得〜


この度は、公認審査会を受けさせていただきありがとうございました。

自分が空手を始めたのは小学4年生の秋でした。小学4年の夏休みにとても 辛い事があり、何も身に入らない私に、父が「何かスポーツを始めないか。」と 聞いてきました。私は「空手がしたい」と言い、伝統空手(組手)の動画と 極真空手(組手)動画を見せてもらい、どちらの空手をやりたいか聞かれ、 私は極真空手を選び、近くにある沼津香貫道場に見学に行き入門させて いただきました。

入門して初めての稽古のとき、松田先生に「間違えてもいいから、周りでやっている先輩の真似をして全力でやればいいんだ!」と言われ周りの先輩や先生 の動きを見て必死で真似をし、出来るだけ大きな声を出しました。

入門してから初めて出場した大会は、チャレンジカップ河口湖の小学5年 初級(組手)で、この大会では優勝することができました。そして、この年の 山梨県大会は小学5年上級に出場し、1回戦はなんとか勝利することができまし たが、2回戦で自分より級が上の緑帯の人と対戦し相手の動きに圧倒され負けて しまいました。すごく悔しく、緑帯の人はこんなに強いのだと思いました。 それと同時に極真空手の厳しさを感じました。その後、全国各地の様々な大会に 出場し、少しずつ勝てるようになってきました。
小学6年で初めて全国大会(全日本Jr.チャンピオンシップ)に出場しまし た。1回戦は勝てましたが、2回戦は私より身長20p体重30s大きい相手で したが、判定(3−0)負けてしまいました。口惜しさと共に、もっと稽古に 真剣に打ち込んでいれば、もっと補強やっていれば勝てたと自分の気持ちの 弱さ甘さを痛感しました。

小学6年生の年末に、学校の部活には入部しないで極真空手をやる事に決め、この頃から沼津総本部道場に出稽古に行かせていただきました。
初めての沼津総本部出稽古の時、大石範士が自ら正面に立ち、道場一杯に響く 大きな声で掛声を掛け指導をし、道場生と共に稽古されている姿を見て驚き、 また大石範士に「寛明、稽古を一生懸命頑張りなさい。」と直接声をかけて頂き、とても嬉しかったです。また、中学生になり松田先生の稽古もこれまで以上に 厳しくなり極真空手に対する意識も自分の中で変わってきました。

今回の公認審査会を受ける事になり、自分なりには、これまで以上に集中して稽古自主練に励んでいるつもりでしたが、一昨年末に範士より、「5段の公認審査に挑戦してはどうか。」とのお言葉を頂いてから、以前同様に稽古の時は 正面に立たれ道場生と共に稽古をして、稽古後1時間以上の自主練、 稽古のない日も一人で黙々と稽古・トレーニングを毎日毎日頑張っている 松田先生の姿を見て、もっともっと自分も頑張らなければいけないと感じ、 松田先生の何事にも真面目に努力する姿を見るたびに、自分の努力の足りなさ 甘さを感じ、昨日以上に真剣に稽古をし、昨日以上に自主練をしました。

審査会当日は、自分が考えていた以上に苦しくて大変な審査でしたが、 色々な方々の応援があり、最後までやり切る事が出来ました。
今回、黒帯を締める事で極真空手のスタートに立てるのも、周りの方々の支えや 応援があったからです。

最後になってしまいましたが、大石範士、松田先生、安藤先生をはじめ、 師範方、先生方、先輩方、大石道場の仲間、世界総極真の県外各道場の師範方、 先生方、先輩方、空手の仲間、並びに御父兄の皆様、そして、日々叱咤激励を してくれ、いつでも相談に乗ってくれて背中を押してくれた両親、同じ日に 入門して6年4ヶ月間つらい時も苦しい時も一緒に稽古してきたライバルで あり、弟・義暢のおかげでここまで来る事ができました。
これまでのご指導、誠にありがとうございました。

まだまだ未熟な私ですが、これからは大石道場の黒帯を汚さぬよう、幼年部・少年部の手本となるよう、また周りの全ての方々への感謝の気持ちを忘れず、 己の弱さ甘さに負ないように稽古していきます。
これからもご指導、よろしくお願い致します。

 押忍