廣瀬 登 四段(河口湖本部道場責任者)
〜2008年2月24日取得〜


 平成18年の上級者合宿にて、参段以上が五十四歩、観空の型をやる事となりました。
しかし、私だけができず、一人正座して見学となりました。
今できなくともいつかは教えてもらい覚えるだろうという思いがあり、自分から率先して 覚えようという気持ちがありませんでした。まさに、他力本願であり、自力本願でありませんでした。 合宿の稽古終了後、大石守先生、伏見先生が付きっきりで教えて下さり、何となく雰囲気を覚える事ができました。
その後は、合宿の模様が記録されているDVDを何度もみて、覚えました。
そして、去年の上級者合宿でも、参段以上が五十四歩、観空の型をやる事になり、とりあえず何とか順番を覚えていましたので 他の先生達と型の稽古ができました。
そこで、大石主席師範に指導していただきました。
弐段、参段の昇段審査は、例年5月の山梨地区の演武会(富士河口湖町船津地区公民館)での連続組手において主席師範より 昇段させていただきました。
今回の公認審査会は基本、移動、型、連続組手と全てくまなく審査されますので、全力を出し切る事はもちろんですが、特に、 基本、型を行う上で姿勢に気をつけて行いました。 主席師範の型を見ていますと力強さはもとより、見ていて美しいなぁと見入ってしまいます。 それは、軸がぶれず姿勢が真っ直ぐになっているからだと自分で感じました。 それで自身の基本、型の稽古では姿勢に常に気を付けていました。
最後には40ラウンドの連続組手がありますので、スタミナ稽古、補強も行いました。
とにかく公認審査会で心掛けた事は、主席師範に稽古をつけて頂くという事で、全身全霊で一つ一つの動作を行うようにしました。
準備体操から始まり、基本、移動、型、補強、連続組手と行われました。
補強まで無事終わり、最後の連続組手となりました。
連続組手の15ラウンドあたりから急にきつくなってきました。何とか30ラウンドまで持ちこたえ、34ラウンドまで終わったら 一度全員下がるようにと主席師範より指示があり、今までのスパーリングから、1対1の組手になりました。
立っているだけで精一杯でとにかく腹に力を入れて後ろには下がらないようにしました。
そして何とか審査会を無事終えました。
四段という段位の重さをしっかり踏まえ、段位の価値を下げないようこれからも努力、精進し、このすばらしい極真空手の普及に 少しでも関われるように務めたいと思います。
 この場をお借りしまして、極真空手の素晴らしさを教えて頂きました大石主席師範をはじめ、小林師範代、諸先生、諸先輩、 道場の仲間の皆さん、どうもありがとうございました。

押 忍