平野 真一 初段(東京支部)
〜2014年11月09日取得〜


 このたびは、公認審査を受審させていただきありがとうございました。

 さかのぼる事三年前。 2012年の秋に東京支部の審査会で大石最高師範がこられると聞き、 一つの決心をいたしました。 自分は極真空手をはじめた時に、40歳までに黒帯を取りたいと考えておりました。自分の課した目標を達成するため。 吉松先輩と磯部先輩にお許しをいただき、最高師範に翌年の春の公認昇段審査会を受審させていただけないかとご相談させていただきました。

 幸い、受審の許可をいただきまして、2013年の3月3日に最初の公認昇段審査会を受審させていただきました。初めての審査会、東京支部の皆さんに大いにご協力をいただき精一杯準備を行い、受審させていただきました。しかし、今思えば、あまりにも足りていないものでした。基本、移動、型、組手ともに未熟。しかし、よりいっそうこれで極真の黒帯になりたいと思いました。 来年もう一度受けなさいと最高師範からお伝えいただき、一年間稽古をしました。

 2014年3月2日に二度目の受審。一年間を通して稽古をしてきたつもりでしたが、やはり終わった時にはまだまだ足りないという思いが強かったです。昨年と同じく、準備運動、基本、移動、型、補強、組手。二度目も変わらず厳しい審査会でした。前年よりも、少しはましになった手応えは有りましたが、やはり稽古の足りなさを再度思い知らされました。結果は、やはりお許しいただけませんでした。しかし、二度目は自分の中で一度目と明らかにかわりました。落胆が無かったとは言いませんが、変わらずもう一年稽古を続けようと思いました。自分が憧れる大石道場の黒帯は、生易しくお許しいただけるものではない、また、そうであってはならないと思うようになりました。

 三度目の公認審査会が近づき、二月の上旬に沼津本部に出稽古をお許しいただき、参加させていただきました。日下部先輩と、大石最高師範に直接ご指導いただき、体力、型の実力の足りなさをさらに思い知らされました。基礎体力が足りないとの厳しいお言葉をいただきました。このままではいけないと思い。三週間後にもう一度出稽古のお許しをいただき、三週間、補強を中心に必死に稽古を行いました。公認審査会の前の週に、最後の本部稽古をさせていただきました。今回一緒に受審される方4名と3時間にわたる稽古をさせていただきました。納得がいくとまではいきませんが、今までの自分の型が変化した実感を感じました。いよいよ、三度目の受審日となりました。 何度受けても、緊張します。緊張の中、無我夢中で準備運動、基本、移動、補強、型と進みます。 最後の組手。三度受けた中で一番辛く厳しかったです。 最後は、無我夢中で気合いにならないような声が出てしまい。大石最高師範に注意いただくくらいに必死に行いました。

 三度目の受審もやはり、まだまだ足りないという思いをさらに強く感じました。その後、吉松先輩からお許しのご連絡をいただいたときは、うれしさも有りましたが。 これからもいっそう稽古を行っていかなければいけないと気が引き締まる思いの方が強かったです。というのも、最高師範がおっしゃっていた、『黒帯であり続ける事は、黒帯になる事よりも遥かに難しい』 という言葉が心に残っていたからです。まだまだ黒帯としては、足りない所だらけの自分です。今後、黒帯の諸先輩方、大石最高師範に少しでも近づけるようにこれからもよりいっそう稽古に励みたいと思います。いつか、あの人のような黒帯になりたいと言われる黒帯を目指して。

 最後になりますが、 三度にわたる挑戦をお許しいただいた大石最高師範。対戦相手をしてくださいました諸先輩方。 毎回変わらずにサポートしてくださった東京支部の方々。そして今まで極真空手を行ってきた中で知り合ったすべての方々に感謝をし、生涯の修行を空手の道に通じ、極真の道を全うしたいと思います。

押忍