野澤 歩生 弐段(河口湖道場指導員)
〜2019年03月03日取得〜


 
この度は公認審査会を受信する機会を頂き、ありがとうございます。 初段を頂いてから4年、空手を始めて14年が経とうとしています。大学生活が始まり、自分を取り巻く環境が大きく変化しました。今までお世話になっていた道場を離れ、別の道場に通うことになり最初は不安でしたが、快く迎え入れていただき、そこで一生懸命稽古できることにとても感謝しています。

 大石道場で学んだことがたくさんあります。空手の技術はもちろん、礼儀、人に対する態度、物事の考え方。高校生の頃、ただがむしゃらに稽古をして大会に出て、悔しい思いや達成感を感じ、また稽古して…。部活に入っていなかった分、その代わりになるくらい、少しでも上を目指せるように無我夢中で打ち込んでいました。その中で、自分でも気づかないうちに、人としての在り方を学んでいました。それを実感したのが大学生活です。

 新しい環境の中で生まれるいくつかの困難に、強い心で立ち向かうことができました。 苦しい中に自分から一歩入り、極致において真を極める。普段の稽古で範士がおっしゃっていたことがこんなにも自分を支えてくれるものになっていました。ただがむしゃらに、無我夢中に空手の練習に打ち込んでいた日々は、一人の人間としての自分を創るうえで欠かせない、大事なものだったのだと今になって思います。だからこそ、これからも今まで以上に必死に稽古に取り組みたいです。

 この4年間は、練習方法、礼儀、空手を日常に結び付けることなどを模索しながら感謝の気持ちを忘れないことを学んだ4年間でした。昇段審査会の話をしてくださった荒井先生はじめ、稽古してくださった先輩方、後輩たち、応援してくれる方々、家族。そして多くのことを教えてくださる範士。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 私はいろいろな面でまだまだ未熟者ですが、苦しいときに強く、優しい人でいられるように目の前のことに全力で取り組んでいきたいと思います。これからもご指導、宜しくお願い致します。            押忍