野澤 歩生 初段(河口湖道場)
〜2015年03月01日取得〜


 
今回、公認審査会の機会を頂き、ありがとうございました。
大石道場に入門したのは、2005年の6月、小学校1年生でした。 私より先に入門していた兄の影響で始めました。当時は引っ込み思案で、親戚の集まりでも母の後ろに隠れ、挨拶すらできませんでした。
  入門し試合にも出るようになると、勝つ喜びや、負ける悔しさを知りました。苦しい練習から逃げたくなる時もありましたが、先輩や家族に支えられ、あきらめないことの大切さを学びました。

茶帯をもらい2年が過ぎると、大石範士が河口湖道場に直接指導にいらしてくれるようになりました。ちょうど中学校に入学するころでした。初めは本当に緊張をして、毎週が審査会のようでした。大石範士には稽古はもちろん挨拶、気合、息吹、呼吸法、後輩への指導の仕方などを教えていただきました。稽古はとても基本に忠実で、だからこそ自分の力の無さや気持ちの弱さを痛感しました。中学3年生の3月大石範士に「昇段審査を受けてみないか?」と声をかけていただき本当にうれしかったのを覚えています。しかし、絶対に黒帯をとるという意志が弱く自分の中で「昇段審査を受ける」と決意ができませんでした。そんなことから中学3年生の昇段審査は見送らせていただきました。
高校に入学すると、やはり自分に負けた悔しさがとてもあり1回1回の稽古により力が入りました。誰にも負けない基本稽古がしたい、まずはそこからでした。また、先輩としてどうあるべきなのかを考えさせられました。実際前に立ち号令をかけてみると、自分の気が付かなかったことやあやふやな部分がたくさんあることに気づき後輩に教えながら自分自身を見直す機会にもなりました。

約10年空手を通して本当に多くの事を学びました。挨拶すらできなかった私が今では父兄の方にも挨拶ができるようになりました。どんな小さなことも先輩方が全て教えてくれました。試合では自分より強い相手がいることでもっと頑張ろうと思えました。また、多くの師範、先生、先輩にアドバイスをいただき試合のたびに空手がどんどん好きになりました。今は空手から遠ざかってしまった先生や先輩、毎週のように選手稽古をしてくれる先輩方、昇段審査を受けることが決まり毎週練習に付き合ってくれた先輩方や後輩。本当に多くの方々に支えていただきました。高校に入学する前空手を続けようか悩んだ時、私に空手を続けさせてくれたのは、私に携わってくれた全ての人たちでした。誰ひとりがいなくても今の私はありません。まだまだ未熟ですがこれからも感謝の気持ちを忘れず、黒帯の自覚と責任を持ち後輩たちへの指導、自分の成長に精進してきたいと思います。

最後に、毎週道場に来ていただき、指導してくださる大石範士をはじめ、応援してくれた先輩方、後輩たち、支えてくれた家族ならびに父兄の方々本当にありがとうございました。

押忍