淺田 良員 初段(静岡本通道場)
〜2007年08月19日取得〜

真心是道場

 自分が極真空手に入門することになったのは、前年に入門していた長男の送迎をしている自分に、家内が入門案内をもらって来て「見ているより一緒に稽古すれば」と軽い気持ちで勧めたのがきっかけです。気持ちだけは若いつもりで稽古に通いましたが、最初はついて行くのがやっ とで、自分の体力や精神面の弱さを思い知らされる毎日でした。何かに理由を つけて稽古をサボろうとする自分が、情けなくもなりました。そんな時、「無理と無茶は違いますよ」と優しく指導してくださった長澤先生がいたからこそ、今の自分があると思います。そんな自分もやっと稽古についていけるようになった頃、長澤先生から「将来審査を受けるために、本部道場に行き大石主席師範の直接指導を受けることが出来ると良いですね」と助言をいただきました。時を同じくして東京の板橋道場が開設され、第一及び第三日曜日に大石主席師範が直接指導をされると聞き、長澤先生の了解をいただいて平成一六年一二月より約一年間、板橋道場の稽古に参加させていただきました。その中で、稽古において基本と型がいかに大切かということを再認識しました。また、自分たちが日頃生活している中に稽古の場所を見い出していく事が 平時の武道でもあると、「真心是道場」について東京駅に向かう車中等で御話を いただいた事は、自分の空手道修行の中で非常に大きな財産となりました。また、出稽古を勧めていただき、自分の足りない所に気付かせてくださった長澤先生に、感謝いたします。十人組手を前に、自分はどれだけ限界まで対戦できるのだろうか、そして親離れの近い二人の息子が『親父』の戦う姿を見て、何か感じてくれるだろうかという思いが、自分にはありました。そして組手終了後、十人目の対戦者となってくださった河内先輩から労いの お言葉をいただいた時、胸に熱いものがこみあげました。自分の十人組手に胸を貸してくださった先輩の方々に、心より感謝致します。本当にありがとうございました。真の黒帯となるべく、初心を忘れず稽古に精進していきたいと思います。最後になりましたが、大石主席師範、長澤先生、セコンドについていただいた柴田先輩、道場生の皆さんに、心よりお礼と感謝を申し上げます。これからもご指導よろしくお願いします。                                  

                                            押忍