安藤 克己 弐段(香貫道場)
〜2009年2月15日取得〜


 この度は、公認審査会において、弐段を許可いただきまして、大石代悟主席師範誠にありがとうございました。
入門当初、大石師範が言われた「自分自身に色々な景色をみせてあげるといい」のお言葉の通りに、道場に入門してからの12年は、 思い出しても充実した年月でした。

初段までの6年間は、試合に挑戦させていただき、ひとつでも勝つことに喜びを感じた6年間でした。
そのために仲間と共に苦しくとも楽しく、時間を見つけては稽古していた時間は、まるでもう一度青春時代に戻ったような、 夢心地の日々でありました。

やがて、黒帯になってからの6年間は、仕事、家庭、稽古時間の両立との戦いの中で、全日本シニア、チャレンジカップでの 一般上級への挑戦、ヤングマスターズでは負けないことと、自分なりの目標は持って稽古してきたつもりでしたが、今回、 弐段の審査を受審させていただくにあたって、基本、移動、型と見直し始めてみると、今まで自分はいったい何をやってきたの だろうか?と、自己嫌悪になるほどでした。

稽古の時間では、松田先生にはひとつひとつ基本から見直していただき、芹澤事務局長には、立ち方から目線の配り方、型の動作の 意味までを貴重な時間を割いてご指導いただきまして、感謝とお礼の気持ちで一杯です。
誠にありがとうございました。
一年間が基本、型を何度も繰り返すことにより、今まで気づかなかったことに気づくようになり、まだまだ、稽古不足ではありますが、 空手道の奥深さに飽きることなく稽古していきたいと思えるようになりました。

審査会当日の熱気あふれる会場では、緊張の中、型をやっている時には、思考出来るような状態になく、ただひたすら繰り返した稽古の 動きしかできませんでした。ひとつの技の反復の繰り返しの大切さをあらためて実感しました。

合同稽古の後、ミットやスパーリングに付き合っていただいた道場の仲間の皆さんありがとうございました。
松田先生には、遅くまで何十ラウンドも組手をしていただき、最後にはどちらの稽古か分からないようになるまで真剣に面倒みて いただきました。本当にありがとうございました。
審査での組手は、とても満足のできるものではありませんでしたが、これからは、基本、型を通しての組手の強さへの融合を目指し、 この経験を少しでも道場のお役に立てるように、継続は力なりの言葉を信じて精進していく所存であります。

押 忍