竹田 明弘 初段(清水北道場)

〜2010年3月07日取得〜


「公認審査会を終えて」

 私が極真空手と出会ったのは、今から13年前の事です。
港湾道路を車で走っていたときに、「極真空手」の看板を見た事、そして会社の後輩に 「極真空手」をやっている者がいて、そこが「極真空手大石道場」であることを教えてもらいました。
 その後、12月の末に清水北道場の演武会があるので是非見学に来るようにと後輩から連絡をもらい、 胸をときめかし見学に行きました。
演武で、道場生の「試し割り」そして伏見先生の「バット折り」を見て感激しました。
 其の事が頭から離れず、もう一度見てみたいと思い「清水北道場」に見学に行きました。 そこで、今回一緒に「公認審査会」を受けた西ヶ谷先輩に会い、先輩から「年齢は、いくつですか?」と 優しく問われ、「42歳です」と答えたら、先輩は、「私は、45歳から始めました。一緒にやりましょう」と 言われ、決意を決めて入門しました。
 入門してからは、極真空手にどんどんのめり込み、道場の稽古以外に、自主トレ・ビデオを見ながら 型の練習を頑張ってきました。
 私は、「極真空手」というのは、強さだけを求めている空手だと、入門当初は思っていましたが、 帯の色が変わっていくにつれ、ただ強ければいいのではなく、精神面を鍛え、自分にきびしく、人に やさしくするという教え、そして、何事にもあきらめない心を持つという事を学び稽古を続け、 やっとの思いで茶帯にたどり着きました。
 それから8年が経ち、大石代悟最高師範より「公認審査会」を受ける機会を戴きました。
 自分の気持ちをさらに引き締め、「公認審査会」に向けて、毎日、補強・型を何回も行いました。 が、途中ヒザを痛め、正座もままならず足の中指も変形し、何回も挫折しそうになりましたが、 教えの中の「あきらめない心」を思い出し、稽古に打ち込み頑張りぬきました。
 審査会当日、会場に入った時緊張感で心臓が、ドキドキしたのを覚えています。
大石代悟最高師範直々に名前を呼ばれ、年齢・所属道場名・空手歴の紹介があり「公認審査会」が 始まりました。
 この時、頭の中で自分を信じ、あきらめず精一杯頑張ってやれば良いと自分に言い聞かせ臨みました。
 緊張したまま、準備運動・基本・移動・型・補強と続き、最後に十人組手を残すだけになりました。 よりいっそう緊張し、硬くなったせいか、最初の相手に左足下段をまともにきめられました。が、 おかげで緊張が少し解け、後は、対戦相手に集中し、気がつけば十人組手が終わっていました。
 今思えば、体が思うように動かせず自分の稽古不足を思い知らされました。
これからは、後悔しないよう、より一層稽古に打ち込みたいと思います。
最後になりましたが、厳しいなかにも慈愛の眼差しで指導してくださった大石代悟最高師範をはじめ、 伏見先生、諸先輩方、道場生の皆様、真にありがとう御座いました。
心より感謝いたします。

押 忍