古瀬 直哉 弐段(三島本部道場)
〜2007年7月15日取得〜


 この度は昇段審査を受ける機会を頂き、誠にありがとうございました。
 3月の20人組手から、7月の型審査まで親身に指導して頂いた、尾高先生や一緒に稽古に付き合ってくれた先輩達や、後輩達には心から感謝します。
 1999年の夏に、初段を許されてから、早くも8年が過ぎました。 黒帯を締めると同時に、三島本部道場の指導員を賜りました。 最初は、ただ三島の道場生と一緒に稽古をするだけで一杯でしたが、2年・3年と経つうちに、少しずつ自信を持って稽古に臨めるようなってきました。 ただ、それと同じように、今の自分の立場に、居心地の良さを感じていたのも事実です。 そんな中、主席師範の『自分の成長無くして、弟子の成長なし』という言葉に触れました。 武道の道を志す以上、今の自分に満足してはいけない、前に立つ者が努力して道を作らなければ、後から着いてくるものが道に迷ってしまう。 後に続くものに少しでも明かりの見える道を作ることが、先を歩く者としての務めなのだと理解しました。 
昇段審査を受けようと思ったのも、それがきっかけでした。 初段の指導員という立場に、満足しようとしていた気持に活をいれ、もう一度初心に帰り、後輩たちに目標とされる人間に成りたいと思いました。 20人組み手はその第一歩でした。 やはり、道場での稽古と違い、緊張と恐怖から息が上がり、体もイメージ通りに動かない状態でしたが、当日主審をお願いした、鍋田先生や、応援してくれた三島の道場生の仲間に励ましに支えられ、最後まで気持ちだけは前に出すことが出来たと思います。 
後輩の目標に成りたいと思って臨んだ昇段審査でしたが、終わってみれば、逆に大勢の仲間に支えられて、今の自分が成り立っていると言う事に、改めて気づかせてもらった感じです。 これからも、まだまだいろいろな場面で、周りの助けを借りなければならない部分もあるかも知れませんが、現状に満足せず、大石道場の弐段位を汚さぬよう、常に成長を続ける事を忘れずに、努力を続けたいと思います。 最後になりますが、ここまでご指導頂きました、大石主席師範、芹澤事務局長、先生方、諸先輩方、応援して頂いた大石道場の道場生、関係者の皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。

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